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fediverseブラウザ使用率調査2022(冬)※総評

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みなさま、ごきげんよう。柊です。

さて、今回はFediverse上で行ったアンケート調査「fediverseブラウザ使用率調査2022(冬)」といっても、実質2021年度(Q4?)の調査……の結果の総評を述べていこうと思います。

なお、既往の調査として、Statcounter Global StatsのBrowser Market Japanがあります。(※リンク先はMobile Desktop問わずの結果)

また、同調査の、デスクトップのみの統計のデータも公開されています。同統計のaboutページにあるとおり、「200万以上のサイトに設置されたStatcounterネットワーク全体から収集された月あたり100億ページビューを超えるサンプルに基づいている」とのことなので、統計的にはかなり有意なものとなると思います。

ちなみにこの統計における、日本国内のデスクトップ(PC)に限定すると、2021年12月の段階でChrome62.21%,Edge17.96%,Safari6.9%,Firefox6.85%,IE3.82%,その他0.68%となっています。

Chromeの割合が最も高く、続いて、OS標準ブラウザのEdge、Safari、Firefoxと続いています。IEも3.82%とまだまだ利用者がいるという結果が出ています。

ここで話が少しそれますが、先日のfirefox96.0の不具合(現在解消)時に、fediverse上では、不具合報告が次々上がってきたいました。おそらく、fediverse上では、firefox使用者の割合が高いのではないか?そして、ブラウザの使用率が全体と大幅に異なるのではないか?という推察のもと、Fediverse上ではどの程度のブラウザシェア率となっているのかを調べる目的で、突発的ブラウザ調査を調査を実施しました。ちなみに私は、Firefoxユーザです。

1.調査方法等

調査期間:2022/01/13〜2022/01/16(3日間)

調査方法:misskeyのアンケート機能を用いた10肢択一式。

調査対象:fediverse上のユーザ

回答者数:314

2.集計結果

集計結果(グラフ)は次のとおり。

※その他は、 LIbreWolf、プニル、Slimjet等

今回の調査で得られた知見:

・結果を見れば一目瞭然ですが、GoogleChrome35.7%に迫る勢いで、Firefoxユーザが32.5%いるということが明らかとなりました。やはり、当初の予想通り、Firefox使用者の比率がFediverse上で高いということが明らかとなりました。続いて、vivaldiが続くという結果となりました。

・OSデフォルトのブラウザ(safari,edge等)をメインで使っている方の割合が少ない。

・また、本調査ではIEの使用率が0%であるということが、明らかとなりました。

個人の推測なのでなんとも言えませんが、ここまでfirefoxが伸びていることには、firefoxの思想(非営利団体による開発,カスタマイズ性[スキンを含めて])等や、linuxでchronium系に代わるブラウザなどの理由または、gechoエンジンを利用していること等があるのかもしれません。また、vivaldiがfirefoxについで伸びているのは、マウスジェスチャーが使えたり、デフォルトで広告ブロック機能があることやカスタムマクロ等の機能の多さ、そしてGoogle chromeの拡張機能(Chroniumベースであるから当然ではあるが……)が利用できるという点が、Fediverseのユーザ間でフィットしたのではないかと推測されます。OSデフォルトのブラウザをメインで使っている方の割合が少ないということは、自分にあったブラウザを取捨選択して選んでいる方が多いということが挙げられます。また、IE使用者0%ということについては、IE自体が、古いブラウザであることや、ActiveX等による独自の拡張機能、近年でのIE非対応サイトの増加があるのではないかと考えます。Web開発等でIE対応をわざわざする必要があることから、Web系開発者サイドからみたとき個性的な装いをなさってらっしゃるブラウザであること、そしてなにより、ブラウザの開発が終了していることなどの要因が挙げられるのではないでしょうか。

3.今後の展望

本調査は、文頭に述べたとおり、突発的に行った調査でした。そのため、単純集計、1設問のみによるものであり、回答者の細かな属性(年齢・開発者orサーバ管理者orユーザ・コンピュータのメインOS等)については、調査項目に含まれていません。これらとのクロス集計や、統計学的分析等を行えば、よりfediverseにおけるブラウザ動向とユーザまたは管理者・開発者等との相関など、一歩踏み込んだデータや知見を得ることができ、より有意義な調査となるのではないかと考えます。

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